2019/7/1(月) 穂の選別。

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、自ら手を挙げ、箒職人になるべく奮闘中の伊藤さん。さて、今の活動は・・・

ほうき草の栽培に追われ、職人修業の報告ができていませんでしたが、ほうき草の栽培もひと段落。ここでその一端を日誌から披露したいと思います。まだまだ人前で披露するほどの腕前ではありませんが、コツコツと箒職人になるべく努力をし続けてきました。
ちなみに日誌は7/1(月)に遡ります。

ほうき草の畑作業が多くなったため、ここ最近ほうき作りができませんでしたが、今日は久しぶりに手編みほうきの練習を行いました。本日は選別作業の次の工程で、玉の作成を行います。まずは玉の中心になる芯と呼ばれる部分を作ります。ただ束ねるだけで無く、穂の太さ・穂クセなどを選びながら束ねる事がコツとなります。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から⑧
箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から⑧
芯:ほうき草5~6本ほどを束ねた状態

芯の様子です。
クセの向きなどを見極めながら上手にまとまるように配置していく点が重要であり、仕上がりの「美」につながります。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から⑧
日を跨いで作業する場合は、
茎が乾燥しないよう、ビニール袋で覆っておきます。

明日から畑作業との並行になります。
天候に左右されますが、時間を上手く使ってほうき作りに励んでいきたいと思います。