箒職人を目指すべく、ほうき草プロジェクトで知り合った箒職人の鈴木氏に相談したところ、「私の代で途絶えることを望んでいなかった」と快諾いただき、鈴木氏に師事し、教えを乞うことになりました。

以下は、箒職人を目指している伊藤さんのレポートです。

3/6(水)~3/8(金)に掛けて、泊まり込みで編込みの講習を受けてきましたので、今日はその様子をご報告いたします。


箒職人を目指して②
先日作成した治具(支柱)を持参し、鈴木氏の横に並びマンツーマンで指導して頂きました。
要所でビデオを回し、講習を受けさせて頂きます。


箒職人を目指して②
事前にご用意頂いた手順メモを参考に実演しながらの指導となります。


箒職人を目指して②
まずは内側用の草を縛り、「芯」を作ります。
「耳」と呼ばれる部分(ほうきの穂が一番長い部分)には長めの草を使用。


箒職人を目指して②
芯に「カラ」と呼ばれるほうき草の茎を巻いて「玉」を作成します。


箒職人を目指して②
カラを巻いた後、外側に使用する草「皮穂」を並べ編込みます。
※草を並べる時は、手前に芯用の草・奥に皮穂を並べます。


箒職人を目指して②
編込みの様子です。
不器用ながら、何とかついていきます。


箒職人を目指して②
上の玉から、はじ玉・中玉・中玉・耳と並べて繋げながら編込みます。
網目がかなり荒くなってしまっています。
本来は網目が半分ほどまで密である必要があります。


箒職人を目指して②
編込み後、カラの下に枕をかませている様子です。
枕を入れることにより首の部分に厚みを出し、形を整えます。


箒職人を目指して②
余分な茎を落とし、竹柄を打ち込みます。
竹の曲がりと穂のバランスを見ながら一番扱いやすい位置に打ち込むことが大切です。


箒職人を目指して②
柄竹打ち込み後、残りの茎を「花びら」と呼ばれる形にそぎ落とします。
写真は鈴木氏の作業の様子です。綺麗に仕上がるよう、ナイフの扱いにも慣れる必要があります。


箒職人を目指して②
籐巻の様子です。
練習用に製品に使用できない籐を分けて頂きました。今後の練習で使用させて頂きます。


箒職人を目指して②
初めて製作した箒です。

何とか形になりましたが、まだまだ人前に出せるような代物ではありません。かなりの練習が必要です。
早く、鈴木氏に見せられるレベルまで高めたいと考えております。