半田畑ではほうき草の苗の定植を5月27日に予定していましたが、雨の予報。天候には逆らえません。
予定ぎっしりでしたが、根こそぎキャンセルし、急遽5月30日(月)に行うようにしました。

5月30日、打って変わって天候はすこぶる良く、順調に作業が進みます。
まずは箒草を整然と定植するために、柄(え)に目印をつけます(この柄に沿って箒草の苗を定植します)。
例年、一つの畝(うね)に対し45cm間隔で定植していましたが、箒草に栄養が行き過ぎている感がありましたので、今年は30cm間隔にすることにしました。

いよいよほうき草の定植です。
鋤(すき)で線を引くようにそれぞれの畝の土を起こし、柄につけた目印に沿って、30cm間隔で箒草の苗を移します。
一つ一つの作業は単調な作業ですが、少しでも手を抜くと、後々ほうき草の苗が倒れたり、茎が折れたりするので油断大敵です。

たくさんある中の一つに過ぎないと思えば、手を抜いてしまうもの。
でもその箒草の苗にとってはまさに当事者そのもの。
それを生かすも殺すもこの作業次第。
「こういう地味な作業だからこそ、丁寧に」と心に言い聞かせ、「丈夫に育つように」とおまじないを掛けながら、一本一本移します。

慣れない作業で腰が痛くなったりしましたが、生長した姿を想うことで何とか踏ん張り、約3時間で無事にほうき草の定植を終えました。

日頃の行いが良かったのか、この日の夕方雨が降り、定植されたほうき草にとっては恵の雨となりました。

「丈夫に育ちますように」

改めて心の中でおまじないを掛けました。