8月18日(金)、前回の収穫で収穫ができなかった、種用のほうき草と生長が遅かったほうき草の収穫を行いました。

天気予報では猛暑日が予想されていたので、熱中症対策のため、朝5時から作業開始です。
台風の影響も心配されましたが、ほうき草への影響はなく、穂もしっかりと膨らんでいました。
今回は2回目の収穫ということもあり、それぞれの持ち場に分かれて、手際よく収穫作業を進めていきます。

この日は朝から晴れていたため、「気温が高くなる前に収穫しなければ!」と、もくもくと作業を進めていきます。
約2時間半ほどですべてのほうき草の収穫作業が終わりました。

収穫したほうき草を見てみると、前回収穫したものとの大きな違いがありました。
種の重みで穂が根元から曲がっているほうき草が多いのですが、前回とは異なり、穂の曲がりがなかなか直らない状態でした。
穂のしなやかさも前回ほどではありません。
種用として収穫したほうき草は手編み箒に使うには穂が硬すぎるかもしれません。

工場に戻り、すぐに脱穀作業を行います。

脱穀作業を始めるとすぐに、「前回より種が取りにくいなぁ」という声が上がりました。
膨らみが足りず、脱穀機で取りきれない種は手作業で取り、虫食い、太さ等の状態を見ながら選別を行いました。

選別が終わったほうき草をみてみると、やはり穂の曲がりが直っていません。
前回は、脱穀しただけである程度の穂の曲がりが直ったのに対し、今回収穫したほうき草は、ほとんどが曲がっています。

このまま乾燥してしまうと、ますます曲がりが直りにくくなるため、手作業で1本ずつ穂の曲がりを矯正しました。
ある程度、曲がりを矯正することができましたが、前回収穫分ほどまっすぐになってくれません。
収穫後すぐにも感じたように、種用として収穫したほうき草は手編み箒に使うには穂が硬すぎるようです。
手編み箒に使用するほうき草と、種用として収穫するほうき草はわけて収穫する必要がありそうです。

左から収穫直後のほうき草、手で曲がりを矯正する様子、矯正後

選別後のほうき草を前回同様、パレットに1本ずつ並べていきます。
今回収穫した分は穂が色づいてしまっているため、すべて日光に当て脱色することにしました。

脱穀した種は段ボールに広げ、陰干しをします。

多くの従業員の方にご協力いただき、すべての作業が終了しました。
今年のほうき草栽培では、新たな気づきと多くの経験を得ることができたと思います。
今回得た経験を活かし、来年はさらに良質なほうき草を多く収穫できるようにチャレンジしてみたいと思います。