8月16日(水)、前回のブログで乾燥させたほうき草の選別を行います。

先日収穫したほうき草は、煮沸作業を行い乾燥させて保管していました。曲がりを矯正してから直接日光を当てないよう乾燥させたため、穂は曲がりがほとんどなく、しなやかさも保たれており、非常にきれいに仕上がっています。

本日は、ほうき草を手編みほうきの「かぶせ草」として用いるものか、「芯」として使うものか選別していきます。
まず穂の根元を開いて、がり芯(※)がないか1本ずつ確認します。
がり芯は手編み箒にした際、折れやすく、掃き心地が固くなってしまうため、芯の根本でカットしていきます。
※がり芯:太い穂のことで、しなりがなく折れやすいため、箒の原料としては不向きです。

こちらが、がり芯がなく、穂がきれいに根本から枝分かれした良草です。手編み箒の表に使用するかぶせ草として利用します。

一方、穂の先端が広がっているほうき草は「かぶせ草」としては適さず、代わりに芯として活用されます。がり芯の有無だけでなく、穂の形状も選別の基準となります。

割合として、かぶせ草7割、芯草3割が理想の割合なのです。
今年の結果はなんと!!!
理想通り7:3の割合で収穫ができました。

最後に、選別したほうき草を、長柄用、短柄用、ハンドブラシ用に仕分けます。
専用の治具の上にほうき草を載せ、サイズを判別していきます。

選別を終えたほうき草がこちらです。

>左から短柄用、ハンドブラシ用、長柄用

昨年は穂が長いものが多く、短柄用よりも長柄用が多かった印象ですが、今回は7割程度が短柄用、3割程度が長柄用でした。バランス良く収穫ができたと思います。

今年収穫したほうき草で仕上げる手編み箒がどのような掃き心地に仕上がるのか楽しみです。

次回は、2回目収穫の様子をお伝えします。