3月26日    ご来社いただきました    吾妻箒 

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


先日、当社アズマ工業の本社がある浜松市のお客様からこんなメールを頂戴しました。
「浜松でほうき草から栽培して手作りの箒を作っておられると知り、大変興味をもちました。私は普段から箒の生活で、今は長野県で栽培したほうき草を使った手作り箒を使用しています。ですが、浜松市在住として、是非地元で作られた箒を愛用したいと思うようになりました。そこでお尋ねいたします。実際に見せていただけるショールームのような場はございますか?」


・・・このようなメールを頂戴し、素直にうれしかったです。
ぜひ、箒やお掃除についての想いやご意見をお聞かせいただきたい!
吾妻箒の試用のために、ご来社いただくことになりました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
5年ほど前に浜松市に移住されたS様
写真の了解をいただき、試し掃きの様子を撮影させていただきました。

せっかくの機会でしたので、いくつかの風合いの違う箒をお試しいただきました。特に手編みのほうきは1本1本、微妙に使用感が異なり、まったく同じ物は存在しません。S様は毎日夕方に「そうじの時間」と決めているようで、夕方になるのが待ち遠しいのだそうです。さすが毎日ほうきでお掃除されているだけあって微妙な風合いの違いを感じ取り、ご自身の好みに合った1本をご購入いただきました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ショールームご案内の様子

お時間をいただけるとの事でしたので、ショールームをご覧いただき、ほうき以外の掃除道具や当社の歴史についてもご案内させていただきました。
S様のマスク越しからも分かる生き生きとした表情に、日々の生活が充実されていることとが想像できました。「思い切って浜松市に移住して良かった」と現在の環境を大変気に入られているご様子で、今回のお問い合わせについても「思い切って連絡してみて良かった。良い箒に出会えました」とのお言葉をいただきました。

人は何か行動を起こす際に躊躇しがちですが、S様とお会いし、改めて勇気をもって何かを始める行動力や好奇心の大切さを教えていただきました。

今回の出会いを大切にし、伊藤の職人人生に生かしていきたいと思います。
S様、この度はご来社いただき本当にありがとうございました。