前回、遠州綿紬の現場を見たことで、正直ますます混乱してしまいました。新しい箒(ほうき)を作ることにあまりにも意識が行き過ぎて、誰も求めていないような方向に(勝手に)進んでいるのではないかとさえ思うようになりました。 そんな状態を見かねてか、ぬくもり工房の大高様から「せっかくなのでお店を見ますか」という声を掛けられ、一も二もなく、ぬくもり工房様にお邪魔することにしました(当日は水曜日の定休日にも関わらず販売店の中をご案内頂きました)。

ぬくもり工房さまにお邪魔しました。
ぬくもり工房さまにお邪魔しました。 まるで美術館のように商品が陳列されています。
ぬくもり工房さまにお邪魔しました。 商品の中には、地元浜松のメーカーとのコラボアイテムや芸術家さんの作品も並んでいます。
ぬくもり工房さまにお邪魔しました。 2階ギャラリーにも、浜松から発信しているアイテムが多数並んでいます。
伝統ある「遠州綿紬」が従来の反物から飛び出し、様々な商品となって生かされていました。 大高様も一度にここまで辿り着いたわけでなく、試行錯誤の中で様々な方と出会い、手助けしてもらうことで「遠州綿紬」の新たな道を開けたとのこと、そしてこれからも人との出会いを通じて、さらに広げていきたいとのことでした。 それに、大高様との会話の中で、「新しい物が一概に全て良いとは言えない。しかし、昔からあるものに甘んじてもいけない。」とのお言葉がありました。実際、今回生地が織られている現場やお店を拝見したことで、この言葉の本当の意味を感じ、我々の取り組んでいるほうき草プロジェクトや「箒のある生活」に通じるものを強く感じました。昔ながらの道具や手法を守りつつ、現在の生活に溶け込めるような新しい商品を発信していけたらと考えています。 試行錯誤は覚悟の上! 出会いを大切に、新たな箒(ほうき)の可能性を追い続けたいと思います。 ◆ぬくもり工房さまのお店は下記リンクからご覧ください。 ぬくもり工房 https://nukumorikoubou.com/