2015年12月に完結した「東海道五十三次“濱松・冬枯ノ図”のほうき再現プロジェクト」。約50年ぶりの浜松でのほうき草栽培は困難を極めましたが、たくさんの方々のお蔭で無事に終了することができました。ただ、ここである想いが芽生えます。「日本の伝統に裏打ちされた座敷箒、この座敷箒に欠かせないほうき草の栽培を日本で途絶えさせてしまっていいのだろうか?」 「ほうき再現プロジェクト」で知った日本でのほうき草栽培の現状。今ではほとんど作られず、衰退の一途をたどっています。

先人たちが創意工夫で築き上げ、磨き上げたほうき草の栽培をこれからも守っていきたい、育んでいきたい。
一過性のプロジェクトではなく今後も日本の伝統を守りたい。

座敷箒には様々な想いが込められ作られています。使われています。
掃くという“行為”に心の穢れ(けがれ)を掃くという側面さえあるように思えます。

大切にしてきた座敷箒、そしてその主原料であるほうき草。江戸時代から脈々と受け継がれてきました。

採算は合わないかもしれませんが、日本人の想いを大切にする、伝統を守るために活動する、そんな企業が一つぐらいあってもいいのではないでしょうか?

ほうき草栽培プロジェクトを再開することに致しました。