10月27日 師匠による講習 ほうき職人への道
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
前回に引き続き、およそ1年ぶりに師匠を訪問した際の様子を紹介します。
今回、1番の目的は長柄(持ち手が長く両手で持つタイプ)ほうきの編込み技術の習得です。いただいた手順書を見ながら1つずつ丁寧に工程を教えていただきます。
講習を受ける伊藤の様子
基本となる編み込み方や技術は、既に習得している短柄タイプと通じるところがあります。大きく異なる点は、「こうがい」と呼ばれる竹串を刺すことで各パーツを固定する手法を用いる点です。
「こうがい」と呼ばれる部品
竹を直径6㎜ほどに切り出し、先を鋭く削ります。
真っ直ぐに刺さるよう感覚を研ぎ澄まします。
手順書に書ききれていない細かなテクニックはメモしながら進めます。
この後も1日かけてみっちりと講習していただきました。メールやテレビ電話等で大まかな説明を受けることは可能かも知れませんが、やはり感覚的な表現や細かなテクニックは直接指導を受けることでしか得ることができません。教えていただいたことをしっかりと吸収し、自分自身でも考え、技術の向上に努めたいと考えます。まずは、今回教えていただいた長柄タイプの編込みを習得し、次回の講習に繋げたいと思います。