10月21日  安定したほうき草栽培に必要なこと     ほうき草栽培   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


先日、農家の倉田様よりアドバイスもいただき、早くも来年のほうき草栽培の構想を練り始めております。この日は、今年採種した種の選別作業をおこないました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
種を水に浸し、沈んだ種だけを集めます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
集めた種はしっかり乾燥するまで天日干しします。
乾燥が不十分だと保管中に発芽したり、カビが発生する原因となります。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
選別後のほうき草の種の様子
昨年よりも大きく膨らみ、充実した種に育ったようです。

安定した栽培を続けるために毎年の種の更新は必須となります(ほうき草の種は年数が経過すると発芽率が大きく下がり、発育も極端に悪くなります)。
思うように種が育たない年もありましたが、これまで種を繋いでまいりました。来年は更に安定した品質のほうき草を栽培できるよう、種をしっかりと除湿した上で保管し、初夏の種まきを待ちます。