7月14日  編み込み糸を染色しました  ほうき作り      

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


最近では社内での作業が増えており、編み込み用の糸が減ってきたため、糸の用意をしました。
色のついたタコ糸(綿糸)はあまり市場で出回っていないので、自分で染めて用意しております。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト36
タコ糸直径1ミリほどを用意します



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト36
染色材を溶かしたお湯で煮込んでいきます。
20分ほど煮込み、その後、30分ほど漬け置きします。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト36
流水で数回もみ洗いします。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト36
風当たりの良い場所に広げ、乾燥させれば完成です。

色のついた化学繊維の糸であれば簡単に手に入るのですが、編み込みの際の糸の滑り具合や伸びに違いが出ます。

そう言えば、箒草の茎から出る葉腋で染め物ができると聞いたことがあります。
赤紫色なので、少し見栄えは悪いかも知れませんが、またいつかチャレンジしてみたいです!