4月8日  師匠の師匠  箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?

先日師匠(伊藤の師匠の鈴木氏)を訪ねた際、師匠のお師匠さんが作られた箒を見せていただく機会がありました。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から28
こちらがその箒です。
 

師匠が箒作りを学び始めた当初、最初に見本としてお師匠さんに作ってもらった箒だそうです。
年季が入り、あめ色に艶が出ており、神々しい雰囲気すら感じます。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から28
編み込み部分の拡大です。

編み込みがキレイに扇状に広がっており、見た目にも大変美しいです。
師匠の箒も大変キレイに感じますが、お師匠さんの箒もまた少し違った美しさを感じます。

少し前までの伊藤にはこの微妙な違いも感じ取れなかったかも知れません。
ほうき作りに足を踏み入れ、自身で箒に触れる内に自然と感性が研ぎ澄まされたような気がします(気のせいで無ければよいのですが、、、)。

師匠いわく、力の入れるところと抜くところの使い分けがしっかり出来ているため、このようにキレイに仕上がるようです。

今後のほうき作りでは、力の入れ方も意識して作業していきたいです。