2月26日  険しい道のり ほうき作り

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?

いよいよ運命の日がやってきました。
今日は、久しぶりに師匠にお会いし、1年ほど修行してきた成果を確認してもらう日です。
簡単に近況を報告し、さっそく箒を見て頂きます。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から16

どきどきしながら様子をうかがいます。


…。

鈍感な伊藤でも分かってしまいました。
師匠は嘘がつけないタイプです。
あまり良い顔をしておりません。

意気消沈しつつも、ご指摘いただいた点を頭に刻みます。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から16
一番大きな問題部分です。

右:師匠のほうき
左:伊藤のほうき
師匠の指している部分がキレイに平行に揃っていなければなりません。
伊藤の箒は左下がりに傾いてしまっております。
修行初期に教わった「糸に持っていかれている状態」におちいっていることが原因です。
この後、ジェスチャーをまじえ、手首の使い方、糸の扱いを改めてご指導頂きました。
修正箇所以外にも様々なアドバイスを頂き、3月にもう一度見て頂くことになりました。
まだまだ一人前への道は遠そうですが、厳しくも適確に指導して頂けたことに感謝です。
もっともっと努力します。