2月20日 奥深きほうき作り
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
本日は、厳選したほうき草で渾身の1本を編み上げました。
全体の様子です。
少し、竹柄(持ち手部分)のバランスが右に傾いて しまったように感じます。
編み込み部分。
練習よりも時間を使ってしまいましたが、いつも以上に丁寧に作業しました。
編み目の細かさや、ほうき草の使い方はまずまずの手応えです。
全体のバランスが気になったので、同じ職場のN氏に使用感をテストしてもらいました。
ほうきを持ち比べて一言、
N氏「こっち(伊藤が作ったほうき)の方が重く感じるね。」
やはり、師匠の箒に比べて手元に重みを感じるようです。
ほうきの重量が同じでも、バランスがくずれると手元に重量感を感じます。
手編み箒は特に、材料がシンプルゆえに小細工が通用しません。
ほうき作りの奥深さを痛感した日でした。