2020年2月12日 時には座学も必要? ほうき作り

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?

先日、別部署の同僚から箒のパンフレットをいただきました!


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から13
表紙を一目見ただけで引き込まれる、デザイン性も高い一冊です。
 


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から13
弊社で販売している箒と似たデザインのほうき が並んでおります。
櫛型(くしがた)と呼ばれる江戸にルーツを持つほうき 形状だと思われます。
 


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から13
残された数少ない貴重なデータをもとに、手編みほうきの歴史が記されております。

国内生産の減少が、ただ漠然と時代とともに衰退していったと思っておりましたが、歴史の背景を理解すると、残したくとも残せなかった、さびしい理由があったのだと改めて考えさせられました。
それと同時に、人々からの需要がなくなった 訳ではなく、時代の流れに逆らえなかっただけであり、箒そのものの価値がなか った訳ではないように思い、うれしい気持ちになりました。

昨今の住宅環境から箒の価値が見直されております。
みなさまに価値を届けられるよう、胸を張って生産活動に力を入れていきたい!と改めて気合いを入れ直す良いきっかけをいただきました。感謝です。

また機会があれば、資料館にも足を運んでみたいです!