2020年1月9日 ほうき作り  練習あるのみ

 

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?

 

おはようございます!今朝はいつもより冷え込んでおります。と言ってもここ静岡県西部地方は比較的温暖な気候で、雪もめったに降りません。
これで寒いと言ったら怒られますね。。。
今日もラジオ体操で体をほぐし、作業に取り掛かります。
ひたすら「練習あるのみ」です。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から2
原料の余った茎部分を使って練習します。
通称「カラ」と呼ばれるこの部分ですが、手編み箒の内部に使われていたり、練習の材料になったりと大活躍です。

 


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から2
一連の動きが身に 付くように、数をこなします 。
出来栄えが一番重要ですが、スピードも同時に求められます。

箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から2
とは言え、駄作をいくつも作っても意味が無いの で、一つずつ反省点を確認しながら反復練習です。
地道な作業ですが、一歩ずつ確実に進んで参りたいと思います。 
 

 

そう言えば、ほうき草(ホウキモロコシ)は捨てる部分が無いと聞いたことがあります。
種は家畜のエサとなり、穂や茎は余すことなく 利用されます。

完成した箒も最初は室内で使用し、古くなってくると土間・屋外で使用し、最後に使えなくなると燃料として燃やしたようです。
まさに、物を大切にする「もったいない精神」の原点とも言えます。

私も最後まで大切に愛用して頂けるような箒が早く作れるよう、練習に励みます。