本日は、手編み箒作りに取り組む渥原より、プレゼント用の箒を作成する様子をレポ―トしてもらいました。




【手編み箒作りに取り組む渥原よりメッセージ】
3月4日の「手編み箒をプレゼントいたします。」という記事で募集しているプレゼントキャンペーンに、たくさんのご応募をいただきありがとうございます。

また、数々の応援メッセージを頂き、ありがとうございます。

まだまだ未熟ではありますが、皆様から頂いたメッセージを励みにし、今後も手編み箒の魅力やより良い商品を、皆様にお届けできるよう取り組んでまいります。




ープレゼント用ほうき作り

本日は、プレゼント用箒を作成している風景をご紹介したいと思います!!
実は、手編み箒を作成するのは2か月ぶりで、今回プレゼント用ということもあり、かなり緊張しています(笑)。
私の師匠である、師匠の箒をじっくり観察し、作業にとりかかりました。

まずは、手編みほうきの中に入れ込む「芯」を作っていきます。
手編みほうきは、芯の部分に穂を多く使用すると、しっかりした掃き心地になり、穂の量を少なくすると、軽やかな掃き心地に仕上がります。私のほうきは、軽やかな掃き心地を目指し作成しているため、写真の様に、芯の上に「ガラ」と呼ばれる、ほうき草の茎の部分を巻き付けます。

「芯」を作り終えたら、かぶせ草と呼ばれる、箒の表面に使うほうき草を被せ、編み上げていきます。
編み上げたものは「玉」と呼びますが、この玉を3個作ります。
実は、それぞれの玉で使用するかぶせ草の本数が違ったり、編み方が違うんです。
ここを間違えてしまうと、後の工程で、うまく編めなくなってしまうので、慎重に作業を進めます。

玉を作り終えたら、「耳」と呼ばれる部分を編み込んでいきます。
ほうき草は、乾燥してしまうと、編んでいるときに茎が折れてしまいます。
過去に何度も失敗を経験しました・・・。
そのため、編んでは水につけ、乾燥しないように注意しながら作業を進めます。

耳を編み終えたら、先ほど作成した玉と合わせ、編み上げていきます。 編み目の間隔や、玉の編み方を間違えてしまうと、耳と玉を合わせたときに、編んでいる糸がずれてしまいます。
もう一つ、耳と玉を合わせるときに気を付けなければいけないことがあります。
穂と茎の間にある糸のラインが一直線になるように耳と玉、玉と玉を合わせることです。
ここでずれてしまうと、仕上がった後に、見た目が悪くなってしまいます。

玉と耳を編み上げ、少しずつ箒の形になってきました。
まだまだ気は抜けません。
編み上げた茎を、ロープで束ね、力いっぱい締め上げます。
この作業を妥協してしまうと、箒が乾燥した後、糸が緩んでしまいます。

何とか、うまくいきました!
この後、竹を取り付けるのですが、竹を取り付けたあとは、水につけることができないので、余分な茎を落とし、一旦水につけておきます。
ここから一気に仕上げていきます。

こちらが、今回プレゼント用に作成させていただいた箒です。
編み目も揃っていて、いままで作った箒のなかで、一番手ごたえがある箒に仕上がりました!!
乾燥が終わるまでは気が抜けませんが、内心かなりほっとしております(笑)。
後日、最終仕上げまで終えた箒をご紹介できればと思います。