今回は家の外で掃く箒づくりのお話です。

3月13日のブログにて、「『ほうき試験機』での試験中に黒シダの穂の遊び毛やキレ毛、抜け毛がたくさん発生してしまった」ことをお伝えしましたが、改善すべくいろいろな試作品を作ってみました。

まずは抜け毛対策です。これは従来の黒シダほうきづくりでも行われている「ボンド付け」加工を新たに追加しました。
黒シダほうきは細かい穂が多いので、結束(穂を束ねること)が緩みやすく穂抜けが発生しやすいデメリットがあります。
これを防ぐためにボンド付けを行います。

今回開発中の新しいほうきは従来とは異なる結束方法でしたので、ボンド付けをせずに作り上げていましたが、やはり必要なようです。

ただ、ボンドを無修正で塗布するとカチカチになってしまいますので、ボンドを薄めて塗布します。
今回は希釈違いで2種のボンドを用意しました。
また、塗布する箇所もポイントです。
従来の黒シダほうき同様、(穂の広がりを抑えるために加工している)ミシン掛け部分だけと、それに加えて結束部分まで塗布したものを2種用意し比較することにしました。

手近を掃いた感じでは、どれも穂抜けは抑えられているようですが、使用感が大きく変わっていることにすぐに気づきます。
コシが強くなり、ボンド付けなしの掃き心地とはかなり異なります。
ボンド付けは最小限に留める方がいいような気がします。

いずれにせよ、これから「ほうき試験機」で再度試験を行います。
結果次第で再度深掘りしたいと思います。