2月20日のブログにて、「箒の束ね方はそのままに、束ねる穂を黒シダではなく、『ほうき草』を使用してみたら、案外いい」結果となったことをお伝えしました。
今回は、前回試作したときに気になった点がありましたので、それらを改良してみました。

前回のサンプル

【気になった点】
①穂を柄に固定する際に針金を使用している点
②ほうき草の茎を使わず穂のみで作っているので、見た目が単調になってしまった点

職人さんが作る箒では手間が掛かりすぎます。
そこで職人風の簡易的な編み込みを取り入れたハイブリットな形状を考えてみました。

今回のサンプル

まずは手編みほうきと同様に玉の芯を5束作ります。
その上に水に浸けておいた被せ草を巻き、編み上げます。
これと同じ編み込み幅のものを5玉作り、竹串を通し、木柄と固定します。

全体的にデザイン性も良く、また、小編み部分(それぞれの玉部分の編み込み)は、前回より細かく編めたので、穂がバランスよく広がってよさそうです。
ただ、編み込み前までは、編込みのラインが上下ともに一直線でしたが、茎を束ねた瞬間、編み込みラインが扇形になってしまいました。この点は次回への課題となりそうです。

江戸時代に生まれた座敷箒ですが、発想次第ではまだまだ進化するかもしれません。
いろいろとチャレンジしたいと思います。