3月27日  師匠を訪ねました  箒職人への道

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?

3月下旬、完成した箒を見ていただくべく、師匠のもとを訪ねました。
はたして、お墨付きはいただけるでしょうか?


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から25
伊藤の作ったほうきです。

下の師匠のほうきに比べて首の部分が少し形状にメリハリがなく、間延びした感じに仕上がっております。こちらについては、適格なアドバイスをいただきましたので、すぐにでも改善できそうです。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から25
 

 

恐る恐る、出来栄えについてご意見をお聞きしたところ、「全体的な作り方、各工程の作業は問題ないと思うよ。あとは完全に箒が乾燥してみて、糸の緩みがなければ大丈夫じゃないかな?」とのこと。
普段は優しい師匠ですが、箒作りに関して妥協は許しません。その師匠からのこのお言葉は、ギリギリ合格・・との評価です。

但し、師匠からはもう一言・・「やはりまだ全体的にほうき草を扱いきれていない感じはするね」
自分自身、不安に感じていた点でもあったのですが、その点は鋭く指摘されてしまいました。しかしその上で、今の伊藤に合った編み方を、もう少しコンパクトに作れる方法を伝授いただきました。

この方法であれば、今の伊藤にも作りやすい手ごたえを感じています。どんな風に改良したのかは、追ってブログで紹介したいと思います。
師匠の教え一つ一つをかみしめることで、心に広がっていたどんよりとした曇りが一掃されていくのが分かります。

機能的にはもちろん、見た目にも満足できる「伊藤の作った箒」として世に送り出せる道筋が見えてきました。

販売を目指し、一段と加速していきます!