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いよいよ、2024年のほうき草プロジェクトが始動します!!


—2023年の反省と、2024年の計画

今年のプロジェクトを始めるにあたって、まずは昨年のプロジェクトを振り返り、反省点をあげてみます。
2023年は、良質なほうき草を収穫するために、定植間隔を狭くしてみたり、二条植えを試してみたり、極端に定植間隔を広げてみたりと、試行錯誤した1年でした。
定植間隔によって、ほうき草の茎の太さに影響があることがわかりましたが、初めて挑戦した二条植えは穂がうまく生長せず、こちらはほとんど手編みほうきに使用することができませんでした。

また梅雨明け以降、猛暑の影響と雨が少なかったことで、ガリ芯(※)ができてしまったほうき草が多かった点も改善したいところです。
そこで、現在ほうき草の栽培をしているタイに行き、どのように栽培をしているか自分の目で確認 してみることにしました。

※ガリ芯:太い穂のことで、しなりがなく折れやすいため、箒の原料としては不向きです。


現地のほうき草畑の様子です。
全体のほんの一部ですが、規模が全然違うことに圧倒されました。

今年は定植間隔をどのくらいにしようか、15cm間隔だと茎が細くなりすぎるかな…、20cm間隔にしようかな…と悩んでいたので、早速計って確認してみることにしました。

「あっ!20cmだ!」と、つい口から言葉が出たあと、「畑によって違うよ!」と現地の方が…(笑)。
一旦は決めかけましたが、最後は自分で決めることにします。




次に畝の立て方を見てみることにしました。
こちらは、日本と同じように畝の上にほうき草を植え、栽培していました。畝間も自分たちがやっていたのと同じくらいです。


最後に、農家の方に、良質なほうき草を栽培する上で重要なことを聞いてみました。

重要なのは、水と肥料とのこと。
肥料は、種をまく前に、畑の土に混ぜ、ほうき草が10cmから15cmに生長した段階でもう一度 撒いているようです。
ただ、肥料を与え過ぎると、茎が太くなるようです。昨年収穫した浜北畑のほうき草の様子ですと、肥料は一回でよさそうです。
次に水ですが、こちらはほうき草が生長しても、定期的に水を撒いているとのことでした。ここが、昨年の栽培と大きな違いかもしれません。
今年は、収穫まで、定期的に水やりをすることで、より良質なほうき草が取れるかもしれません!!


現地に行き、ほうき草栽培における様々な知識を得ることができました!
今年は、20cmの定植間隔でほうき草を栽培し、収穫まで定期的に水やりをすることにしました。
防虫剤はほうき草が30cmくらいに生長した段階で撒くのが良いというアドバイスもいただいたので、 今年から取り入れてみようと思います!