今、新しく手編み箒づくりに情熱を注ぐ社員がいます。製造部の箒担当、渥原(あつはら)さんです。
普段はアズマ工業の商品の製造に関する業務に従事しながら、一方で、ほうき草プロジェクトや、先日「家の外で掃く箒-発売のお知らせ-」でもご紹介した商品の開発を担当。手編み箒は、ある日思い立ち、その興味のままに見よう見まねで編み始めたとのこと!
彼が手編み箒に魅了されていくまでの過程、今何を学び、これからどんな箒を作りたいのかを連載します。

―手編み箒を作り始めたきっかけ
ほうき草プロジェクトには入社の翌年から参加しています。 大きな声では言えませんが…、正直なところ、はじめて参加した時は草抜きについていくのでさえ大変で、プロジェクトへの参加が後ろ向きになっていた時期もあります。そんな私が手編み箒に夢中になるなんて(笑)。
今年(2023年)の1月くらいでしょうか。山下さん(アズマ工業社長)より、ほうき草を使ってカバー箒を作ってほしいと依頼をいただきました。これがほうき草で作成した初めての箒です。

ここで箒やほうき草に対する意識が大きく変わったんですよ! せっかくやるなら、ほうき草プロジェクトをライフワークのような馴染みのあるものにして、「とことん楽しもう!」と考えるようになりました。
この時、吾妻箒の新商品”家の外で掃く箒”の開発を任せていただいたことも重なり、「箒を作る」ということへの意欲や興味が大きく膨らんでいきました。 いつのまにか、ほうき草で同じようなものが作れないかと試作を始めていました。頭の中が、箒作りのことでいっぱいになっていたんです(笑)。
そのうち、会社に残っているほうき草や手編み箒の材料をこっそり持ち帰って、見よう見まねで手編み箒を作り始めていました。
最初は、山下さんにも内緒で作っていました(笑)。うまくできるかどうかも、自分が編むことに一生懸命になれるかもわからなかったので。

その後渥原さんは、手編み箒作りにどんどん夢中になっていきます。 次回は、編み始めたきっかけをもう少し詳しくお話します。