こんにちは、製造部 箒職人の渥原です。
前回に引き続き、ほうき草の種の選別の様子をお届けします。
前回の記事はこちら ≫
穂やひげから外すために揉んだ種を、ザルに入れて転がしていきます。
ザルの底には種だけが落ちるくらいの穴が開いているので、まだ穂がついた状態のものを除去していきます。

これで、水に浮かべる準備が整いました。桶に水を張り、選別した種を水に浮かべます。

毎年楽しみにしていることがあります。
それは、水に浮かべた種を、もう一度揉むと、手がツルツルになること!!
種の表皮が細かく砕けることによるスクラブ効果なのか、種に含まれている油分のおかげなのか…?
ほうき草と類似した穀物(トウモロコシ等)は化粧品やスキンケア製品にも応用されていることがあります。そのため、ほうき草の種に一定の整肌効果があっても不思議ではありません。
(※効果については個人の感想です。)


30分ほど、水に漬けた後、浮かんでいる種をザルで取り除きます。
しっかりと水に沈んだ種だけを、利用します。
水に沈んだ種と混ざらないように、沈まなかった種は一粒残らず除去するように心がけています。


ほうき草は、捨てるところが本当にないのですが、種の選別をするときだけは、それが逆転します。
水に沈む種は、2割ほどです。
もったいなさはありますが、この工程をしっかりやらなければ、発芽しません。
最後に段ボールの上に、薄く広げ、乾燥させたら、種の選別は完了です。


あと一か月でほうき草プロジェクトが始動します。
プロジェクトを継続できることに感謝しながら、収穫まで走り抜けたいと思います!!