2019年12月6日 ほうきの編み込み 師匠に近づくための課題。
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、自ら手を挙げ、箒職人になるべく奮闘中の伊藤さん。さて、今の活動は・・・
6日、本日は午前中に原料の選別を行い、午後から編込みの練習を行いました。
まだ綴じの工程まで至っておりませんが、どうしても形がしっくりきません。師匠の見本サンプルと比べて、問題点を確認してみます。
編み込み途中ですが、全体の様子です。
師匠鈴木氏の見本サンプルです。
ほうきの穂首部分が、なだらかに弧を描きながら平行に揃っております。
並べて比較してみました。
左:伊藤作 右:師匠作
やはり耳と呼ばれるパーツの穂の並び方に問題がありそうです。耳を編込む際、糸を斜めに掛けることばかりに気を取られ、パーツ全体が斜めに作ってしまっているようです。耳のパーツ自体が傾かないよう、意識して練習を重ねていきたいと思います。
まだまだ十分に編み込めない自分に歯がゆさを感じつつも、箒の奥深さ、先人たちの知恵をかみしめながら、日々過ごしています。
今年の更新はこれでおしまいですが、来年お会いした時には驚いてもらえるよう、修業を続けたいと思います。たくさんの応援をいただき、本当にありがとうございます。
よいお年をお迎えください。来年も、皆さまにたくさんの幸がありますように。