2019年11月29日、12月2日 ほうきの編み込み 反復練習の日々です。
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、自ら手を挙げ、箒職人になるべく奮闘中の伊藤さん。さて、今の活動は・・・
29日、本日も1本編込みました。編込み部分は比較的上手くできた手応えです。
全体の様子です。
原料の色がまだらですが、練習用なので色が悪い物も使用しました。
実際に商品を作る際は、原料(茎も含めて)の色味も加味する必要があると考えます。
綴じの部分ですが、赤線のようにもう少し穂首に対して平行に糸を掛ける必要がありました。練習も兼ねて、一旦綴じを解き、やり直してみたいと思います。
表裏のバランスを確認しました。
曲がりやバランスを確認します。
少し曲がっている様子です。
この辺りも編みながら木槌で叩いて修正できますし、柄の取り付け方で改善できるポイントだと思うので、意識して作りたいです。
12月2日、本日は先週編込んだほうきの「綴じ」と呼ばれる工程を修正しました。
練習を兼ねて、一度綴じを解き、やり直してみます。
前回よりも良い位置で綴じられており、形の収まりも良いです。
小編み(赤丸)の位置が少し下になってしまいましたが、こちらも繰り返し練習し、生産のスピードを上げていきます。
今年ももう少しで終わりです。箒職人の道を歩み出し一年が経とうとしていますが、やればやるほど自分の未熟さが見えてきています。ただ、面白さも感じています。
今年一年を振り返った時に後悔しないよう、残りの日々を過ごしたいと思っています。