2019年11月25、27日 ほうきの編み込み 編み込みの反復練習です。 

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、自ら手を挙げ、箒職人になるべく奮闘中の伊藤さん。さて、今の活動は・・・

25日、本日も編込みの練習をおこないました。
全体のバランス・玉の位置を意識して編込みました。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から19


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から19
  全体の様子です。
先日の反省を生かし、全体のバランスとしてはまずまず均等が取れています。

今回は少し茎の太い原料を使用し練習しましたが、胴締め部分もコンパクトにまとまっています。
柄の取り付けが少し真っ直ぐではなかったように感じます。次回は注意して組み付け、様子を確認してみたいと思います。
右を意識すれば左の意識が弱くなり、逆もしかりです。だんだんと意識せずとも意識が行き渡るようにしていきたいと思っています。

27日、本日は原料の選別と、空いた時間で茎を使った編込み練習を行いました。
目の大きさと糸の通し方を意識して作業できました。練習ではありますが、なかなかの手応えです。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から19
全体のバランス・玉の位置を意識して編込みました。


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から19
  師匠のサンプルと見比べてみます。
左:伊藤作 右:師匠サンプル

目の均等さ、糸の掛け方など、少し近づいた気がします(気のせいで無ければ良いのですが。。。)


箒職人を目指して 伊藤さんの日誌から19
  編み目の幅(高さ方向)を比べてみました。

目測ですが、ほぼ平行に同じぐらいの幅で編めております。
こちらの幅は意識せずに作業しましたが、ほぼ同じサイズ感で仕上がりました。目の大きさ・バランスが良くなってきている結果だと感じます。実際の穂を扱う際に、成果が発揮できるよう引き続き鍛錬します。