「暑い」

最近口癖のようになっていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

暑さにもめげず(というより何とか持ちこたえているという言葉が適切ですが)、今日は久しぶりに箒に関するコラムを掲載します。というのは、先日「フローリングと絨毯に使える箒(ほうき)はありますか?」という質問を頂きました。

畳と板間だけの時代であれば、座敷箒一つあれば充分掃けたのですが、絨毯にもとなると一つの箒だけで掃くのはさすがに難しい。

でも実は、絨毯が日本に出始めた頃(40年前?)には「じゅうたん箒(ほうき)」という箒がありました。これは穂先を短めにし、コシを持たせた仕様になっています。粘着テープとの争いに敗れ、残念ながら今はありませんが・・。

ただ、粘着テープでは表面しかとり切れないのも確かです。依然として「掃きたい」という気持ちは絶えないようです。

ここでご提案。

もし、家に使い古しの座敷箒があれば、穂先を短めに切り絨毯用に、新品の箒はフローリング用に、というのはいかがでしょうか?

循環社会(捨てるものがない)と言われた江戸時代は、一つの箒でも畳用から降格して板間用に、板間の後は土間用に、土間の後は外用に、という具合に掃く場所が変わっていきました(最後は火の種となり、灰となります)。

是非お試しいただければと思います。

まだまだ暑い日が続きます。お体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。