この度、西日本を中心とした記録的豪雨により、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。一刻も早く、平穏な生活に戻られることを心よりお祈り申し上げます。
多少なりとも励みになればと思い、ブログについては継続させていただきます。


山本周五郎氏の小説「さぶ」は「小雨が靄(もや)のようにけぶる夕方、両国橋を西から東へ。さぶが泣きながら渡っていた。」という出だしから始まります。雨の描写が寂しさをうまく引き立て、味わい深い雰囲気を醸し出します。
しかし、水(雨)はなくては生きてはいけないけれど、多すぎても悪影響を及ぼします。
降り続いた雨の合間を縫って、ほうき草の様子を見てきました。ところどころ生長できていないほうき草があり、ちょっと好ましくない雰囲気が漂っています。

ほうき草の様子 ほうき草が生長できていな箇所がところどころあります。
ほうき草の様子 この列は比較的順調です。
ほうき草の様子 青々とした元気なほうき草です。
ほうき草の様子 雨の影響か、葉の先端が黒くなっています。

約30%ぐらいのところでほうき草が生長していません。ほうき草の根がうまく土に張ることができず、雨の影響で流れてしまったものと思われます。
新たにほうき草の苗を植えることも検討しましたが、収穫に間に合わないと判断し、残りのほうき草だけを育てていくことにしました。

追記)山本周五郎氏の小説「さぶ」は、愚鈍だが誠実な「さぶ」と器用で男前の「英ちゃん」の物語です。
同じ店で修業を積みながら、いつまでも下仕事(糊の仕込み)しかできない「さぶ」に対し、着実に腕を磨き、頭角を現す「英ちゃん」。紆余曲折がありながら、二人で店を開きます。仕事が取れない状況が続き、「このままでは「さぶ」を支えることができない」と悩む「英ちゃん」に共通の友人が言い放ちます。

「今に英ちゃんの仕事は認められ、褒められるかもしれない。でもその時に「さぶ」が仕込んだ糊について褒める人はいるだろうか? 英ちゃんはいつも「さぶ」の糊は一流だと言うけれど、そのことについて気付く人はいるだろうか? 英ちゃんの仕事は「さぶ」に支えられて初めていい仕事ができるのはないの? 「さぶ」を支えるなんて思い上がりもいいところじゃないの?」

人は支え、支えられ成り立っているものです。被災した場所には当社の関係者も多数おります。我々にできることを、今、精一杯やらせていただきます。被災された皆様、どうか心を強くもって、お過ごしください。