収穫後、煮沸から乾燥まで完了し、倉庫で保管していたほうき草の選別作業を行いました。
収穫したほうき草の中から、ほうきの生産に使えるもの使えないものに選別し、使えるものは穂の状態によってグレード分けをします。
※ガリ芯:固くて太い穂のことです。一般に収穫した全体の原料の20~30%ほど発生します。
ガリ芯は折れやすいため、上質なほうきを作る際は使用しません。
座敷箒のランクに合わせて、それぞれのグレードの穂を選び生産します。ちなみに純国産ほうき(濱松出世手編みほうき)にはAランクの穂のみを使用します。
穂の長さが長いものほど、掃き心地が柔らかいため、上質の原料となります。しかし、穂の長さはAランクでも、コシの強い(太い)穂も混ざってしまいますので、最終的には作り手が一本一本選別しながら生産します。
今回選別した結果は、昨年よりもAランクの穂の割合が高く、Aランクが50%、Bランクが20%、Cランクが10%、使用できない物が20%となりました。
(恐らく、以下の理由だと思われます)
・昨年は今年よりも栄養度が高い土壌であったため、生長が良すぎて強くて硬い穂が多かった。
・昨年は栽培面積が今年の2.5倍(5反)であったため収穫量が多く、収穫後の脱穀作業が収穫日当日に
完了できずに未脱穀のほうき草を一晩寝かせた結果、ほうき草に負担がかかり穂を傷めてしまった。
この後、いよいよ生産に入ります。