8月10日、暑くなる前に収穫しようということで午前6:30に集合しました。
朝早くから太陽が照りつけ、風はなく、ダイエットにはもってこいの天候です(収穫にはちょっとつらいです)。
さぁ、収穫です。


収穫です!
昨日の応急措置が多少効いたようで、穂先が土についているものはありませんでした。


収穫です!
刈り取ります。


収穫です!
約1時間で刈り取り終了です。


収穫です!
ほうき草の一部は、来年蒔く種を取るためにしばらくこのままにしておきます。


収穫です!
収穫したほうき草。




ここからが大変な工程です。
収穫したほうき草はその日のうちに穂を覆っている葉を剥きとり、種を取り除かなければなりません。
容赦なく照りつける太陽の下、収穫したほうき草の山を目の前に、単調な作業が続きます。



収穫です!
ひたすら葉を取り除きます。




黙々と作業を行っても気が滅入るだけなので、作業中いろいろな話をしました。
T氏がスペインで働いていた時の話。S氏のサーフィンの話。もちろん、箒の話も。
T氏が言った言葉が胸に染み込みます。「止めるのは簡単。続けることは難しい。でも一度止めてしまった後、それを取り戻すのはもっと難しい。」

50年前までは浜松でもさかんにほうき草の栽培が行われていました。
作業をしながら、栽培が止められた理由も何となく分かるような気がします。
他の農作物に比べ収穫した後の手間は膨大です。膨大過ぎます。止めるにも理由があり、それを責めるわけにはいきません。

しかし、なぜ今ほうき草づくりに挑戦し、続けるのでしょうか?

使命と言えば大き過ぎるし、意地とかそういう言葉とは違います。
昔から受け継がれてきたほうき草を、日本でのほうき草づくりを守りたい。ホント素朴な理由です。

このプロジェクトに参加しているとつくづく思うのですが、受け継がれているモノやコトには、本当にたくさんの人の想いが詰まっています。これは誰の想い、あれは誰の想いと特定できるものではなく、原形のない、大河の一滴のような想いがたくさん、確かに詰まっています。

次の世代にバトンを渡そうとした時に、ひょっとしたらそのバトンを受け取らないかもしれないし、受け取ったとしても途中で捨てるかもしれません。でもそれは次の世代が決めればいいもの。私たちの役割は昔から受け継がれている想いに我々の想いを足して渡すことではないかと思っています。

そんなことを考えながら、黙々と作業をこなします。




収穫です!
やっと皮はぎが終わりました。




次はほうき草についた種を取ります。交代で足踏みを行い、脱穀機を回転させ、ほうき草を押し付けながら種を取り除きます。



収穫です!
脱穀機で種を取り除きます。


収穫です!
年季が入った脱穀機です。故障が続き、なかなかはかどりません。


収穫です!
種を取り除いたほうき草を一定の量で束ねます。


収穫です!
収穫です!
収穫です!
穂先が長く、そろっていて、いい穂です。やっと終了です。


収穫です!
仲間と一緒に記念写真。みんな笑顔です。


収穫です!
兵どもの夢のあと。今年は収穫できました!


収穫です!
ちなみに・・・、紅アズマはとても元気です。


収穫後の一コマ・・、
収穫です!
収穫です!
T氏自家製のスイカをいただきました。ホントにおいしかった。




昨年、半田畑では虫が大量に発生し、収穫することができなかったので、2年越しの収穫でした。
暑くなる前に収穫しようということで6:30に集まり、10:00には終了予定でしたが、終わったのは17:00。
なかなか思う通りにいかないものです。でも誰一人音を上げず、最後まで楽しく愉快に作業を行いました。
虫の対策など、今後解決しなければならない課題が山積していますが、今は収穫できた喜びをみんなと分かち合いたいと思います。本当にありがとうございました。