本日は、「遠州横須賀街道ちっちゃな文化展」出展に向けた準備の様子をお伝えします。 イベントの概要は10月24日の記事をご覧ください。
出展用として、先日作成した手編みほうき2種類に加え、大小様々なハンドブラシを作成しました。

今回は茎が折れてしまって手編み箒用として使用できないほうき草や、芯草として選別したほうき草をハンドブラシに使用することにしました。
まず、穂の根本でカットし、穂と茎に分けます。茎はガラとして手編み箒に使用します。

次に、茎側をカットした穂を穂先側に合わせ揃えていきます。
揃えた穂を、糸で束ねていき、ハンドブラシの形にしました。穂先は予め揃えているため、あえてカットせずに仕上げることに。

穂先を揃え、茎側をカット。穂先はあえて切りそろえないで柔らかい風合いに仕上げる

洋服やペットのブラッシングにも使えるような、穂の柔らかさを最大限に活かしたハンドブラシに仕上げることができました。


さて、ここからは、会場準備の様子です。会場準備は、25日の午後行いました。
箒に使われている原料がどのようなものなのか知らない方もいると思い、ほうき草栽培の様子を一部抜粋し、壁に掲示することにしました。

原料の選別や、作り方の違いによる掃き心地の違いを実感してほしいと思い、3本の手編み箒を用意しました。
一番左側は吾妻箒サイトで販売している「手編みほうき 匠 短柄」です。中央の箒は、私が手編み箒を編みはじめた頃に作成したもので、ほうき自体が重く、掃き心地にしなやかさがありません。そして一番右側の箒は今年の夏に編み上げたもので、軽く、しなやかな掃き心地に仕上がっています。

左:吾妻箒で販売している箒、中央:筆者が手編み箒を編み始めたころに編んだ箒、右:筆者が今年の夏に編んだ箒

畳の部屋が減り、箒を使って掃除をすることが減っていますが、少しでも多くのかたに、手編み箒の良さをお伝えできればと思います。
次回は、文化展当日の様子をお伝えします。