8月22日、昨夜の雨も上がり、曇り空の下、いよいよほうき草の収穫です。
浜北畑もそうですが、半田畑のほうき草も今年は穂が開いたほうき草(一本の穂だけが大きく伸び、その周辺に細かい穂が細々と伸びているような状態で、箒の穂としては適していません)が多いようです。梅雨が終わった後にほとんど雨が降らず、しかも異常な暑さでしたので、元気な穂が我先にと生き抜くために生長し、その他の穂が置いてけぼりになったようです。残念ながら、穂が開いたほうき草は箒には使えませんので、一つ一つほうき草の状態を確認しながら、使えるほうき草のみ収穫します。
村上春樹氏がエルサレムでスピーチした言葉が頭をよぎります。
「システムによって守られることもあれば、迫害されることもある」し、「同じシステムでも内側と外側では、見えるもの」が違う、そんなことが言われていたような気がします。
本来ほうき草の一つ一つに優劣はないはずなのに、我々が作ったシステム(基準)で使える、使えないが判断される、変な感じですね。収穫しなかったほうき草にも感謝の気持ちだけは伝えました。
3時間ほどでほうき草の収穫を終え、今年の半田畑ほうき草プロジェクトも終わりです。 なんだかんだ言って、ほっとしています。ありがとうございました。