7月19日、本日収穫したほうき草です。
ほうき草は収穫後、種が熱を持ち、穂のしなやかさが失われてしまうため、すぐに脱穀作業を行います。

脱穀後にほうき草の選別を行います。
今年は昨年まで廃棄していた、カット後のがり芯(※)や、芯立ちがひどいほうき草も生かそうと、選別作業を変えてみました。

※がり芯:太い穂のことで、しなりがなく折れやすいため、箒の原料としては不向きです。

選別し、ハンドブラシや短柄箒など用途を決定します

まず、こちらが芯立ちがひどく、昨年まで廃棄していたほうき草です。
穂の部分は使用できそうもありませんが、茎の部分は乾燥すれば、ガラ(※)として使用できそうなので、カットして乾燥します。

※ガラ…手編みほうきを作る際に芯の周りに巻き付ける、ほうき草の茎の部分のこと

穂が使えなくても、茎が使えるもの

こちらは、中心にがり芯が立っているほうき草です。 がり芯は茎になっている部分が折れやすく、手編み箒には不向きとされておりますが、穂の部分が使用できるのではないかと思い、廃棄せず、乾燥させてハンドブラシにしてみようと思います。

茎が使えなくても、穂が使えるもの

選別作業後、機会で脱穀しきれず穂に残った種を取り、穂の曲がりを矯正していきます。

こちらが作業後のほうき草です。

最後にパレットにほうき草を並べ、乾燥させていきます。
今年も昨年同様、穂のしなやかさを保つため、穂を重ね、パレットで日光を遮り、直接日光に当てないように乾燥させます。

非常に暑い日でしたが、多くの方にご協力頂き、何とか乾燥工程まで終えることができました。
ご協力ありがとうございました。 この状態で一週間ほど乾燥させる予定です。