7月19日、本日収穫を行いました。
梅雨が明け、ほうき草が一気に生長を早めました。当初、7月末に予定していた収穫ですが、日程を早めることにしました。
暑さ対策として、早朝5時より収穫作業開始です。
毎年「このほうき草は使える?」、「どこでカットする?」といった会話からスタートするのですが、今年も同様です!

ほうき草プロジェクトの活動で、毎年変わらない会話から始まるシーンがいくつかありますが、収穫もまたその一つです。風物詩のように感じています(笑)。


収穫開始直後、ほうき草の異変に気付きました。
今年のほうき草は、穂が短く、茎が長いものがほとんどです。暑さのせいなのか、定植間隔を密集させすぎたのか、栄養不足か、原因はわかりませんが、明らかに昨年のほうき草と姿が違います。
短柄箒を製作できる穂をどれだけ収穫できるだろうかと不安になるほどですが、ここは「ハンドブラシをいっぱい作ろう!」と、気持ちを切り替え、収穫作業を進めます。

例年より穂が短く、茎が長い

収穫を進めていると、昨年、二条植え(※)したところに出たような芯立ちがひどいほうき草を見つけました。
原因は間引き作業ができておらず、一箇所にほうき草が6本植えられていたことによる栄養不足でした。
来年は、後の工程まで考え、種を植える際に2~3粒、畑に定植する際は2本に間引くことを徹底したいと思います。

※二条植え…1つの畝に2列に苗を植えて育てること

芯立ちが良くなく、穂が箒作りに向かない
一箇所に多くの苗が植えられたことによる栄養不足が考えられる


作業は順調に進み、5時間ほどで全体の3/4程収穫することができました。
生長が遅い畑の北側と、穂が出始めたばかりのほうき草は次回の収穫まで残しておくことにしました。

収穫したほうき草をトラックに積み込み、工場へ向かいます。

ほうき草は収穫後、種が熱を持ち、穂のしなやかさが失われてしまうため、すぐに脱穀作業を行います。

脱穀作業の様子は次回お届けします。