言うまでもなく、ほうき草から箒(ほうき)を作りますが、その過程でどうしても廃棄しなければならないものが生じます。
例えば、ほうき草の穂が極端に曲がり箒に使えないものや、箒を編む工程で切り取ったほうき草の茎であったり・・・

穂が極端に曲がり箒に使えないもの
箒を編む工程で切り取ったほうき草の茎

これらを廃棄するのではなく、再利用できないかと検討していたところ、面白い技術にたどり着きました。
廃棄する資材を粉々に粉砕し、それらを樹脂(プラスチック)に混ぜて成型して再利用するという技術です。
さらに面白いことに、その資材の特性を生かしたまま成型することも可能ということで、廃棄するヒノキを同様の技術で再利用し、ヒノキの香りがするプラスチックの桶を作ったそうです。

ほうき草の柔らかい香りや色合いを生かしつつ再利用できれば面白いと思い、早速試作を依頼しましたが、試作には10kg必要とのことで、あえなく断念せざるを得ませんでした。
なかなかうまくいかないものです。

しかしながら、技術の進歩は我々の想像よりもはるかに速いことを痛切に感じましたので、今後も検討し続けたいと思います。