8月8日 天候は晴れ。

収穫作業が終わっても、ほうき草プロジェクトはまだまだ終わりません。
ほうき草を箒の穂として使用するためには煮沸や選別もしなければなりませんし、何よりも来年につなげる種を大切に保管しなければなりません。

浜北畑の種と半田畑の種、それぞれの様子を見に行くと、種にカビのようなものが生えてしまっています。
急いで桶に水をはり、種を丁寧に洗うことになりました。

湿気を含んでいたためカビが生じています
丁寧にもみ洗いします。
種の一部は発芽していました。

ほうき草の収穫後、種を乾燥せず、湿気が含んだ状態のままで保管したため、発芽してしまったようです。
発見が数日遅れていたらと想像すると、ゾッとします。
脱穀作業後、穂の乾燥に気をとられ、種の処理を後回しにしたことが要因です。
後悔の念が押し寄せますが、「発芽したということは、来年使える種を収穫できたということ」と気持ちを切り替え、急いで作業を行いました。

種を洗浄後、ダンボールに種を移し、天日に干します。

作業終了後、浜北畑の種と半田畑の種の大きさを比べてみました。
やはり、半田畑の種の方が一まわり大きいようです。

左:浜北畑 右:半田畑

また、今年はガリ芯がなかったほうき草の一部を他の種と分けて収穫してみました。

※ガリ芯とは:良質なほうき草は一つの茎の先端で均等に穂が枝分かれしています。
一方で、芯のように硬い穂が出て、それを取り囲むように細い穂が出ているほうき草もあります。
この芯のように硬い穂をガリ芯と言います。
ガリ芯は固く折れやすく、またしなやかな掃き心地を妨げるため、一般に上級の箒には使用されません。

見た目では分かりませんが、
左:ガリ芯があるほうき草の種
右:ガリ芯がないほうき草の種

気候の影響でガリ芯ができるとは聞いていますが、物は試しです。
良質な穂が取れるよう、気づいたことから実践して行こうと思います。
何はともあれ、大事に至らずに良かったです。