1月20日    今年のほうき草栽培にむけて③   吾妻箒   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


今年のほうき草栽培は、密植栽培にチャレンジすることで心が固まり、今回からは具体的な栽培方法や栽培スケジュールを練っていきます。
密植栽培を進めるにあたり、畝間と株間の間隔を今までよりも短くする必要があります。畝間の長さは現状45センチを取っておりますが、この長さは管理機が入れる目一杯の長さで、これより短くすることは難しそうです。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
生長したほうき草の間を管理機で除草する様子
45センチが小型の管理機で入れる最小寸法となります。


除草作業をする上で管理機での作業は必須です。管理機の入れない株間の除草は手作業でおこないますが、畝間は管理機の力を借り、効率よく進めたいところです。
よって、畝間は45センチで固定とし、株間を短く詰めていく必要があります。株間は現状30センチで植え付けております。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
株間(ほうき草とほうき草の間隔)、30センチで植えつけた様子

先日、参考にトウモロコシの密植栽培について調べた際、株間の推奨は20~30センチほどとのことでした。しかし、この間隔は、横に伸びて実を付けるトウモロコシの推奨です。上に伸びた穂を収穫するほうき草(ホウキモロコシ)は更に間隔を詰めても問題なさそうです。今回は思い切って今までの半分の15センチ間隔で植え付けてみたいと考えております。上記写真のほうき草とほうき草の間にもう1本、ほうき草を植え付けるイメージです。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
作付面積と収穫量を算出してみました。

株間を今までの半分に設定することで、単純に今までの2倍の収穫量が見込めます。しかしながら、まずは、ほうき草の品質を高めることが最優先です。収穫量は今までと同等を目標とし、作付面積(畑の規模)を小さくすることで、管理の行き届いた畑を目指します。
もちろん、計算はあくまで机上のもので、実際の畑の大きさや形によって植え方や畝を立てる方向など調整が必要かと思いますが、算出した内容で農家の倉田様に畑の選定を依頼したいと思います。

次回は具体的な栽培スケジュールを確認していきたいと思います。