こんにちは、製造部・箒職人の渥原です。
先日、友人の紹介で、近隣で手編み箒を作られている方にお会いする機会がありました。
箒のことにについて1時間ほど、お話をさせて頂いたのですが、今まであまり意識をしていなかった、種の色による特徴をお聞きすることができました。

ほうき草の種の色には赤っぽい色と黒い色の2種類があり、赤と黒と呼ばれています。
黒の特徴は、穂首から枝分かれする穂が細く、しなやかなほうき草が育ち、赤の特徴としては、穂首から枝分かれする穂が太く、硬い穂に育つそうです。また、赤に関しては、育ちすぎてしまうと、茎も太く、穂が長すぎて手編み箒に使えないものも育つことがあるとか。
翌日、前回のブログでご紹介した選別後の種を確認してみると、確かに赤や黒が入り混じっていました。
良いほうき草を収穫したい…。ただ、選別となると1粒1粒を仕分ける必要がある…。
少し悩みましたが、「後工程を考える」という今年のテーマにも合っており、なにより、良いほうき草を収穫したいという思いが強く、種の色をもって再度選別することにしました。
白い紙の上に種を置き、選別してみると、赤と黒だけでなく、殻が無いもの、黒だけど赤っぽいものがあります。 4種類に分け、さらに種が欠けているものやつぶれているものは除去することにしました。

こちらが選別後です。
殻が無いものと、赤は少なく、黒と黒だけど赤っぽいものが1:1程の比率。

ここから二次選別に移ります。
黒として分けた中に、赤っぽいものが混ざっていないか確認します。
しっかり選別したつもりでも、多少混ざっています。

二次選別後がこちらです。
右側が黒、左側が赤っぽいものです。

3月27日時点で五分の一程度選別が終わりました。4月9日の種まきまであまり時間がありませんが、コツコツ選別を続けようと思います。

選別作業には、時間がかかります。
今回、時間をかけて種を選別しても、結果は去年と変わらないかもしれません。しかし、ここで妥協してしまうと、後々後悔することになるかもしれません。
後悔するなら、全力でやってみて後悔しようと思います!!