10月21日 伊藤 真人作 国産手編みほうき短柄の紹介② 吾妻箒
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
今回も前回に引き続き、明治神宮へ奉納した伊藤の箒をご紹介します。

今年のほうき草を使用した伊藤の箒
太い穂を使用してもコンパクトになるよう目付量を調整しております。

2019年のほうき草を使用した師匠の箒
前回ご紹介したように今年のほうき草は、やや大ぶりに育っております。重量を抑え、コンパクトに作れるよう目付量を減らし調整しました。実際に重量を計測してみると、

伊藤のほうき:338グラム

師匠のほうき:342グラム
ほぼ同じような重量で仕上がっております。持ち手の竹の重量や持った時のバランスによっても手元に感じる感じ方が変わりますが、350グラム前後を目安に作り上げる意識をしております。
理想は更に上のレベルで、穂のボリュームがたっぷりとあるにもかかわらず、とても軽い箒を作りたいと思っています。編み込みの茎の部分を工夫し、軽量化を図るなど、更に探求を続けて参ります。