11月12日 ほうきの使用テストと課題解決に向けて 箒職人への道
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
先日少し紹介しましたが、伊藤の編み込んだ箒を同じ工場の社員にテストしていただいたことで、課題が見えてきました。
意見をまとめ、解決の糸口を探ります。
中でも気になる課題は、掃き心地に不満がある点です。
師匠の箒に比べ、穂の密度が足りず、掃き残しが気になります。
矢印部分に穂割れ(穂と穂の隙間)があります。
解決策として、芯穂(穂の内側に束ねるほうき草)のボリュームを増やしてみようと思います。
師匠に教えていただいた編み方を守りながらも、箒草の質を見極めて柔軟に対応していく必要があるのだと改めて感じました。
自分自身で工夫し解決していくことで、職人として、もう一段階レベルを上げられるよう追求していきます。