10月6日   さまざまな種類の柄     ほうきの豆知識

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


前回のブログにて箒を選ぶ際のポイントを紹介させて頂きましたが、今回は柄(え)についてご紹介したいと思います。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
今回注目するところは、ほうきの柄(持ち手部分)です。
箒を支える重要な部品としてだけでなく、見た目にも注目したいところです。

箒の柄には竹を使用しており、ほうきの原産国や種類によっていくつかの種類の竹を使い分けております。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
国産竹をそのまま使用し、素材の質感を生かした柄
濱松出世箒に使用しております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
竹にカシュー塗料が塗られた柄です。
カシュー・ナッツの殻から抽出したオイルを主成分とした塗料を使用しております。
漆のような艶が特徴です。主にタイ産の箒に使用。



箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
同じ竹ですが、黒竹と呼ばれる天然の黒色をした竹となります。
塗料などを一切使用せず、竹の持つ油分のみで艶が出る素材となります。
主に、棕櫚箒(シュロほうき)の柄として使用。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト

いずれの柄も使い込むほどに味が出る素材です。
お気に入りの柄を見つけていただき、時間とともに移り変わる味わいを楽しんでいただけたら幸いです。