2月16日   箒職人おすすめ 箒の使い方⑧    ほうきの豆知識    

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


先日より発信させていただいている、箒職人がおすすめする箒の使い方も8回目となりました。今回は、箒の相棒とも呼べる「チリトリ」に着目していきたいと思います。
お掃除の脇役にも思えるチリトリですが、実は掃き掃除の効率を考える上で重要なアイテムとなります。
戦後は樹脂製のチリトリがかなり普及していますが、戦前は木製のチリトリが多く、職人が台頭した箒と異なり、それぞれのご家庭でチリトリを手作りすることも多かったようです。

・おすすめのチリトリ


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
ブリキチリトリ

ブリキチリトリは耐久性・耐熱性に優れており、劣化しにくい点が特徴です。素材はブリキ(鉄)ですが、表面処理されておりサビにも強いです。もちろん、手作りの木製チリトリよりも軽く、機能性にも優れているので一時期は一世を風靡しました。樹脂製のチリトリにやや押され気味ですが、ブリキ独特の風合いや樹脂にない耐久性を好む方々はいまだ健在です。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
名匠616安心チリトリヘラ付

掃き込み口にゴム製のヘラを取り付けることで掃きこぼしを抑え、使い心地を更に追究した商品も取り扱っております。さらにこちらのチリトリは立てて収納できる優れものです。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
フックで掛けて吊るせない場合や、ちょっとした隙間に収納できます


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
砂利分別十字チリトリAZ625

こちらの砂利分別十字チリトリは、庭やコンクリートのお掃除におすすめです。
落ち葉やゴミと一緒に砂利を掃き込んでしまっても、チリトリのスリットから砂利だけを落とすことができ、ゴミをしっかりと分別できます。

樹脂製のチリトリは加工性が高く、様々な機能を付加しやすい特長があります。軽く、操作性も安定しているので、それぞれの特長を吟味していただければと思います。

今回は箒の相棒、チリトリを紹介させていただきました。
次回は箒のお手入れ方法について探っていきます。