2月4日   箒職人おすすめ 箒の使い方⑤    ほうきの豆知識   

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


前回に引き続き、箒職人がおすすめする箒の使い方について紹介いたします。
第5回目は、庭先の掃き掃除におすすめの箒です。

・ほうきの選び方


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
コンクリートの上の落ち葉が得意な「赤シダほうき」

赤シダは、前回紹介した黒シダに比べ、繊維が太くコシが強い掃き心地が特徴です。
落ち葉や小石など、少し大きめなゴミも力強く掃き集めます。繊維が太いが故に細かな砂埃を集める掃除には不向きとなりますので、状況により黒シダほうきと使い分けると、より楽にお掃除できます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
芝生の上や砂利の上でのお掃除に活躍する「葉脈ほうき」

ヤシの葉脈から採れる繊維を利用した葉脈ほうきは、赤シダほうきよりも更にコシが強く力強い掃き心地が特徴です。イメージとしては、お寺で和尚さんが使用している竹ぼうきの掃き心地に近いと思います。竹ぼうきよりも繊維が太く、穂先の耐久性に特に優れております。
葉脈ほうきをご利用になったお客様からは「庭先の掃除は、やっぱりこれじゃなきゃダメね」とお褒めのお言葉をいただくこともしばしば。一度使っていただくとクセになる魅力的な箒となっております。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
細かな場所のお掃除に活躍する「ハンドタイプ」

前回紹介しました黒シダや今回の葉脈を利用したハンドタイプの箒もご用意しております。
庭先の花壇やプランター周りなど、細かな部分の土埃を手軽に掃除できます。まさに、痒い所に手が届く気の利いた1本ではないでしょうか。

今回は庭先のお掃除におすすめの箒を紹介しました。
次回からは、箒を使った具体的な掃除方法について掘り下げていきたいと考えております。
ぜひ次回もご覧いただけましたら幸いです。