9月6日   久しぶりの生長報告です    コキア栽培 

海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?


しばらく報告ができていなかったコキア(ほうき草)の様子ですが、前回から引き続き生長が思わしくありません。季節外れの長雨の影響か、害虫による影響か、はっきりした原因が掴めないまま最後の1本も元気を失ってしまいました。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
10数本植えたコキアですが、枯れてしまい残り1本になり、


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
数日後、力尽きてしまいました。

本来であれば秋には真っ赤に紅葉し、冬の訪れと共に枯れていくようです。コキアで箒を作る際は、冬に枯れた草を束ねて作ります。
今回、紅葉を見ることはできませんでしたが、せめてもと・・・、ある程度のボリュームまで生長してから枯れてしまったコキアを使用し、箒を作ってみたいと思います。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
枯れてしまったコキアの様子
収穫後は、日陰で乾燥させます。


箒職人を目指して ほうき草プロジェクト
枝の部分から種を採種することもできました。
枯れる直前、最後の力を振り絞り、種に栄養を残したようです。

今年のコキア栽培は、思うように育てることはできませんでしたが、来年に繋げる種を得ることができました。最後の最後で受け継がれた生命のつながりを大切に、来年こそは立派に育て、紅葉する姿が見られるようチャレンジしたいと思います。
次回は、収穫したコキアで箒作りをしたいと考えております。