海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です! 

 

一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?

 

今回も伊藤の代わりにブログを書かせていただきます。

 

 

学生時代の話です。
当時はひもじい生活をすることが多く、そんな時に限って友人の結婚式やら誕生日やら…
出費が重なり困ったことが何度もありました。
ある友人の誕生日に何を送ろうかと、限られた予算の中で頭を悩ませていると突然ひらめきました。

 

「そうだ、宝くじを買って送ろう。当たれば、友人が喜ぶではないか!」

 

コインで削れるスクラッチ式の宝くじを10枚購入し、いざ送ろうと封筒に入れると若さでしょうか?
急に惜しくなり、「いやいや1枚くらい試しに削ってみよう」と削り始め、ついに10枚全部を削り、すべて外れ。
こんなことなら友人に送っておけばよかったなどと悪魔のようなことを思ったのを覚えています。

 

「衣食足りて礼節を知る」 今であれば、きっと削ることなく送るのですが・・。

 

 

さて、ほうきは「箒」という漢字ですが、ちょっと見方を変えれば、とってもご利益のある漢字に変換できます。
「宝(たから)」が「来(く)る」と書いて、宝来(ほうき)。
「箒を祭り上げたら何かいいことあるかも」などとまた小悪魔のようなことを思いつつネットで検索したところ、すでに「宝来宝来(ほぎほぎ)神社」がありました。
金運のスポットとしても有名のようです。
しかも2回も「宝来」を繰り返されているので勝ち目なし。

 

「やはり地道が一番です」

 

でもせめて、箒で掃くときに「たからこい」「たからこい」とつぶやくと、ひょっとしたらご利益があるかもしれませんね。
保証は一切いたしませんのであしからず。