「昨年よりも箒作りがうまくなりたい!」と意気込み、元日より箒作りに没頭してみました。 製作したのは、柄付きの小箒と、短柄です。
こちらが新たに取り組んでいる、柄付きの小箒です。

ハンディサイズの柄付き小箒

細い竹を短柄に使用してしまうと、穂と柄のバランスが悪くなり、掃いたときに手元に重さを感じてしまいます。かといって、捨ててしまうのももったいない。何かに使えないかと考え、思いついたのが柄付の小箒です。
サイズは30㎝程度です。ハンドブラシ用のほうき草を、穂の付け根でカットし、穂は穂先を揃え束ねます。
その上から、茎を巻きつけることで、穂先のしなやかさを生かした小さなサイズの箒を作成しました。
昨年は、ハンドブラシ用のほうき草が多く取れたので、改良しながら製作を続けてみようと思います。

次に、短柄です。

師匠である箒と茎の本数を同じにして編んだ短柄

私が作る短柄は、耳の幅が狭い為、師匠である箒より、被せ草の数が片面2本、計4本多くなっています。
同じ数で同じ形の箒が作れないか。そう思い、同じ本数で製作してみました。
しかし、見事に失敗。被せ草に使用する茎の太さがバラバラで、見た目も幅も良くないものに仕上がってしまいました。悔しい気持ちでいっぱいでしたが、一度心を落ち着かせ、師匠である箒をじっくり眺めて見ることにしました。



「あっ!」思わず声がでました。
なぜ、今まで気づかなかったんでしょうか。

玉に使用している茎の太さと、耳に使用している茎の太さが違います。

左:師匠である箒。耳は太めの茎、玉は細めの茎で編まれ、耳の幅がしっかり出ている。

どうりで同じ本数で編んでも、幅が足りないわけです。
忘れないうちに、もう一本、短柄を編んでみることにしました。

茎の太さを変えて編んでみると、耳の幅が出た

茎が太いほうき草を耳に使用することで、耳の幅がしっかり出ました。
ほうき草は、茎が細くても穂が長いもの、茎が太くても穂が短いものなど、一本一本に特徴があります。
改めて、選別工程の重要さを認識させられました。
細い茎を使用する場合は、今までの作り方、太い茎を使用する場合は、今回の作り方で短柄が編めそうです。
今年は掃き心地、重さのバランスを求めつつ、自分らしい箒作りに取り組みたいと思います。