10月7日、先日選別したほうき草を使用し、明治神宮に奉納する箒を作成します。
今年収穫したほうき草を多く用いて今年らしい箒作りに挑戦してみようと思い、短柄用として選別したほうき草ではなく、あえてハンドブラシ用として選別したものの内、穂が長めのほうき草を選んでみました。


まずは、玉を作っていきます。
通常、芯草は5~6本にするのですが、茎が細い為、10本程で束ね、周りにガラを巻き、それぞれの玉を作っていきます。


玉を作り終えたら、耳の部分を編んでいきます。
いつも通りの本数で編み終えたので、師匠の箒と比較してみると、明らかに幅が足りません。
どうしようか・・・。手編み箒は、穂の本数、それぞれの玉や耳の編み方が決まっていて、どちらかを間違えてしまうと、うまく編み込むことができません。

そうだ!2本ずつ増やせばできるかも!
本来7本で編むところ、9本に増やしてみました。

合わせもうまく行き、うまく編み上げることができました!
ここで、余分な茎を落とし、柄となる竹を打ち込み、最後まで編み上げます。

茎を木槌で叩き締めし、胴締めまで作業し、茎が乾燥するのを待ちます。
一時はどうなることかと思いましたが、ほうきをばらして編み方を覚えた経験が活き、今年らしい手編み箒に仕上げることができました。乾燥後、最終仕上げをしたいと思います。