11月30日 様々な種類のほうき その④ 豆知識
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
前回、「黒シダほうき」の原料が作られるまでを紹介しましたが、今回は実際に箒を作る工程を紹介させていただきます。
精製された黒シダは重量を計測し、手作業で小分けにされます。
小分けにされた黒シダを、ほうき1本の分量ごとに針金で束ねます。
黒シダに「樹脂ヘッド」と呼ばれるプラスチック製のカバーを被せ、固定します。
いよいよ、箒の形らしくなってきました。
穂の根元をミシンで縫い上げます。
このひと手間が、穂にコシを出し、穂抜け防止にもつながります。
続いて、穂先を機械でブラッシングし、遊び毛を除去します。
最後に穂先をキレイに切り揃え、持ち手を取り付けます。
パッケージを施したら完成です。
今回は、黒シダほうきが作られる様子を紹介させていただきました。改めて、原料から完成までを追ってみると、多くの工程を経て出来上がることに我ながら驚かされます。天然素材を利用していることもあり、完全な機械化は難しい製品ですが、より効率的に品質の良い箒が作れるよう日々、努力を続けております。