9月21日 コキアで箒作り② コキア栽培
海外に生産を移行して50年。
日本の箒(ほうき)づくりは斜陽の一途を辿り、今では十指に満たない職人しかいないと言われています。
日本伝統の箒づくりを途絶えさせないために、師匠の教えを守りながら今日も奮闘中です!
一流の箒職人を目指す伊藤さん、今日の様子は?
前回に引き続き、収穫したコキアを使った箒作りを紹介します。
今回は、残りのコキアを全て使用し、柄(え)付きの箒を作ってみます。

まずは竹の柄に穴を空け、加工します。
今回は柄の短いほうきを作製します。

穴を空けた部分に竹串を十字に通します。
竹串に穂(コキア)を絡めることで強度をつけ、穂抜けを防止する作戦です。

次に、余分な枝を払ったコキアを竹柄に沿って並べます。
気を抜くとコキアがズレてしまうので、慎重に並べていきます。

コキアの根本を二箇所、銅線で締めあげます。

余った根本の茎をキレイに切り揃えて完成です。
見た目は、なかなか良い雰囲気に仕上がりました。
ホウキモロコシに比べ、コキアの茎は固いため、綿糸ではなく銅線や針金で強く締め上げるのがオススメです。
まだまだ書きたいことはたくさんありますが、次回に持ち越したいと思います。
次回はコキア箒の試し掃きの様子をご紹介する予定です。