気付けばスマホを見ている、が今の世ですが、若干?アナログの私は本を開いていることが多く、先日久しぶりに志賀直哉の「城の崎にて」を読み返しました。

内容はさておき、時代を反映した描写が随所に登場し、「ねずみの首に串をさし」などには思わず顔をしかめてしまいましたが、時代とともに日常の風景が変わることを改めて感じました。

 

 

ふと、箒を使ったお掃除方法も大きく変わったことを思い出しました。

 

例えば江戸時代の商家の絵を見ると、箒を使ってゴミやホコリを外に掃き出しているのが分かります。

この風習は戦後もしばらく続き、集合住宅いわゆる団地が登場するまで続きます。

今では外に掃き出す行為は、場所によっては単に公共の場に散らかしているようにも見え、同じ行為でも時代によって受け止め方が異なることに、ある種、面白みも感じます。

 

 

ただ、自分の家をキレイにしたいという想いは今も昔も変わりません。

時代の流れとともに消えていく道具や職業がある中で、箒という道具に関わることができるのはありがたいことです。

将来の方々が箒を使い続けることができるように、しっかりとバトンをつなぎたいと強く思いました。